先日、関東で春一番が確認されました。どうして春一番には「春」という優しげな言葉が入るのだろうと疑問に思うほど、それはもう吹き荒れるという表現がふさわしかったです。穏やかな季節を迎えるには、全てを吹き飛ばすほど荒れなくてはならないのでしょうか。輝日南高校ウィークリーニュースの時間です。
今週のキーポイント
それでは第21話の予習です。キーポイントはこちら!
第20話の最後で真田家を出て行くことを決めた摩央。即断即決、早速物件を決めて引越しの準備が始まっています。今回の引越しはけっして前向きな結論ではないのですが、そんな場合でもサクサク決めていくのは、何となく摩央らしいなという印象です。
昔のアニメ映画ではありませんが、学園祭当日もさることながら、その準備期間が楽しいというのは心当たりがあります。級友の意外な特技や趣味がわかったりとか、ありませんでした? 
キミキス ピュアヒストリー
さて、いよいよ本編もクライマックス! 学園祭に向けて盛り上がる中、登場人物たちは様々な想いに揺れております。今回からピュアヒストリースペシャルとして、恋愛模様の渦中にいる4人の女性キャストさんたちに、2名ずつのロングインタビューをお願いしました。
今までの流れについてお話をうかがいつつ、今後の展開についてのコメントをいただきました。

今回は相原一輝をめぐる女子2名、二見瑛理子役の田中理恵さんと、咲野明日夏役の広橋涼さんです。
―― 一輝と触れ合うきっかけについて。それぞれ「今」振り返ってみていかがですか?
田中さん: 瑛理子のキスは、第1話の時はやっぱり最初はナイと思いました。まだ学生で「実験」で、好きじゃない人といきなりのキスですよね。
でも後半になって瑛理子の境遇や家庭環境の寂しさから、ああいう形に行き着いたのかなと思っています。やっぱり恋愛ってなんだろうっていうことにも興味があって……それが瑛理子は屈折して出てきちゃったのかな。
──そして第12話より、今度はケガをきっかけに明日夏が恋愛模様に参戦しました。
広橋さん: 明日夏らしいですよね。半分過ぎて恋愛に気づいていくくらいだから、恋愛に対して本当ににぶいんだなって思いました(笑)。
で、好きなったら今度は、初めて人を好きになった勢いなんじゃないかってくらい、いいトコばっか見えていますよね。理想の男の子みたいなのがあるから「こうしてみたらいいじゃない」とか言っちゃうし。
――やはり演じている上でも大きく変わりましたか?
田中さん: 瑛理子を演じていて最初の頃に辛かったのは、日常の会話がギクシャクして、コミュニケーションとれなかったことですね。瑛理子の独り言みたいな言葉を、皆ががんばって拾ってるのに帰っちゃうとか。そういう点ではだんだんやりやすくなりました。一輝くんが心を開かせてくれたおかげで、感情が出て演技も変わってきています。
広橋さん: 変わり方が明日夏は真逆ですよね。どんどん言いたいことが言えなくなってきちゃった。
──三角関係になってからとなる前、演じていてどちらが楽しいとかあります?
広橋さん: どっちも楽しいですけど、今はちょっと辛いです。
田中さん: 展開も辛いよね。
広橋さん: そう、やっぱり彼女たちは若いじゃないですか。
若くて辛くて可愛くて、演じていると苦しくなってくるもん。
田中さん: 瑛理子に会わせたり(18話)とか、私だったらしないですよ(笑)。
広橋さん: わたしだってしないよー(笑)。いいヤツだなって思いますよ。
田中さん: いいヤツですよね、明日夏ちゃん。
広橋さん: なんで一輝のこと好きなんだろうね?
田中さん: ね(笑)。あ、でも一輝は瑛理子のマンションでのアピール(20話)はすごかったですね。
広橋さん: あれはすごい!
──明日夏が詰め寄ったシーン(16話)もありましたよね。
広橋さん: あのシーンは、なんて明日夏は子供なんだろうって思いました。
田中さん: どうしてどうして?
広橋さん: 瑛理子に感情をぶつけちゃってますよね。でもそれは一輝に言うべきじゃないかなって思うんです。そういう面で明日夏は不器用でまっすぐで、瑛理子は色々な意味で優しい子です。
田中さん: そうですよね。でも、現実の三角関係だとやっぱり女性は女性に感情を向けちゃうことが多いかもしれない……。
――ではちょっと矛先を変えて、お二人からみて、今の光一君についてはいかがですか?
広橋さん: 光一君は……ゆれてるよね。
田中さん: ちょっとゆれるのはダメだと思いますね。しっかりしないと。
広橋さん: 甲斐君が一番株を上げましたよね。
田中さん: 甲斐君一番格好いい! 最初は駄目だと思ったけど。
広橋さん: 最初はね。摩央姉ちゃんにキスをした時とはもうホントに。
田中さん: あのやり方はいただけないですけどね。そのあとが良かったですよ。
広橋さん: あの純粋な感じがね。評判はホント変わりました。好きな人のために身を引く。さすが先輩ですよ。
──うどんそのほか、多くの食べ物が登場しましたが、実際に食べてみたい料理はありますか?
田中さん: うどん食べたい!
広橋さん: うどん食べたいよね。
田中さん: うどん同好会のうどんが食べたいです。
っていうか(池澤)春菜さんのうどん(※)がもう一回食べたい!
広橋さん: 春菜さんのおうどん、美味しかったね。
田中さん: 本編でなるみちゃんたちが明日夏のために、手羽先のコラーゲンうどん作ってくれたじゃないですか。でも、お弁当にうどんって固まっちゃいますよね?
広橋さん: うどんは乾燥したり固まっちゃいますよね。あ、でも、デリバリーのうどんやラーメンは、つゆが保温されていたりするのがありますよ。
田中さん: あ、そうすればほぐれるんだ! じゃあ大丈夫なのね。うどん弁当食べたいです!
――高校はお弁当でした? 麺類とか持ってきてる人はいましたか?
田中さん: お弁当でした。麺の人は……いませんでしたねえ。
広橋さん: 私もお弁当でしたけど、いなかったですねえ。カレーライスを持ってきてる人はいました。
田中さん: 大体海苔弁かカレーライスです。
広橋さん: え……それって偏ってない?
――瑛理子の味覚絡みでいくつかメニューがありますが……。
広橋さん: ベリーベリーラーメンは衝撃でした。
田中さん: そうそう。私、北海道出身なので、ブルーベリーの香りが解ってしまうんですよ。
広橋さん: あ、暖かい中のブルーベリーが……(笑)。
田中さん: ラーメンの素材の中にベリーが入ってるのは食べたくないですけど、ベリー素材で作った中にラーメンが入ったものなら食べられるかもしれません。試してみたいよね?
広橋さん: ……ないわ(一同笑)。最初に観た時、「ラジオでこれ出たらどうしよう」って真っ先に思いましたから(笑)。
瑛理子も瑛理子でおいしいとか言ってるし、恐怖ですよ。
田中さん: だってほんとに瑛理子は味音痴なんだもん(笑)。
(※:広橋さんと里仲なるみ役の水橋かおりさんは、ネットラジオ番組『かおりと涼のキミキスチューニングポップ』のパーソナリティ。2007年夏の公開録音では、田中さんと池澤さんがゲスト出演しました。
その時池澤さんはオリジナルレシピの「スタミナうどん春菜スペシャル〜パート3!」を作ってくださったのです。広橋さんも田中さんも実際に召し上がって、そのおいしさに舌鼓!)
来週は真田光一をめぐる2名、水澤摩央役の池澤春菜さんと、星乃結美役・小清水亜美さんにお話をうかがいます。また、お二方には第23回、そして最終回直前の第24回でも御登場いただきます。お楽しみに!
第21話はこのキャラのここに注目!
その1:咲野明日夏
一輝と瑛理子のその後は本編を観ていただくとして……彼女の想いはどこへ向かうのでしょうか。
その2:里仲なるみ&相原菜々
仲間も増えて絶好調! 究極のうどん作りは着々と進んでいるようです。夢中というか何も考えていないというか……な二人ですが、そんな無邪気さが良い意味での波紋をもたらすことも……?
前回のエピソードの復習です。

第20話「uncontrollable」〜REVIEW〜

映画の撮影に現実の想いを重ねてしまう摩央。自分の想いを抑え切れない摩央を優しく諭したのは、別れを告げられた甲斐だった。摩央との別れを経て、彼もまた大きく成長していたのだ。
そして摩央は光一の家を出る決心をする。
一方、一輝もめげてはいなかった。瑛理子に拒絶されながらも、必死に彼女の心を開こうと努力する。
柊に焚き付けられ、「決めゼリフ」と共に彼女のマンションを訪れたのだが――。
Haluna Check!
皆様ごきげんよう、水澤摩央役の池澤春菜です。

「始まり方なんて踏み出そう!!」
ええ、もう踏み出して踏み込んで踏み抜いて踏み外しちゃっても良いんです。なぜなら、それが青春だから!!
でも、衆人環境で痴話喧嘩とか、マンションの廊下で決め台詞を延々練習とか……女子部で冷静に検証した結果「一歩間違えれば立派なストーカー」という判断が下されました(∋_∈)
もの凄い緻密な絵と共に、微妙な気持ちの推移も描かれていて、こまかーい。
髪の毛とか、目とか、こまかーい。
勢いのみで突っ走る一輝だからこそ、二見さんの鎖国を解けたのかなぁ。
これが優しさ故に悩み過ぎちゃう光一君だったら、お互い見合ったまま動けなかったかもしれません。
一輝の猪突猛進に、三万点。
しかし、同じく真っ直ぐ突っこんでくる明日夏嬢がすぐ後ろに迫ってきています。
華麗にかわすか、まっすぐ受け止めるのか。どうする、一輝?

そしてウジウジドンヨリしちゃうのも、また青春なのです(-ω-)
摩央姉ちゃんが怒濤の勢いで自己完結させようとしてますが……既に余波は広がっちゃった後。返し波がどうくるか。
みんながみんな、自己犠牲精神が旺盛なので、とても心配。

ではでは、また次回の春菜チェックをお楽しみにヾ ^_^
突っ走りグセは相変わらずですが、中途半端さからはすっかり脱却した一輝。摩央や瑛理子、明日夏など、物語当初は「強い」イメージのキャラが繊細になる一方、当初は儚げな印象だった結美にシンの強さが出てきたり、突飛な行動が多かった甲斐が大成長したりと目が離せません。
さて、そろそろ光一にも行動して欲しいところですが……? それではまた来週!