今回は甲斐栄二役:櫻井孝宏さんにお話をうかがっております。 |
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――櫻井さんから見た甲斐というキャラクターの印象は? 第一印象から変化した点などはありますか?
基本的な印象は第一印象から大きくは変わっていません。
ただ、最初は寡黙なキャラクターなのかなと思っていたんです。
でも、甲斐の場合は寡黙とか無口というよりは、そういう話をする対象がいなかっただけなんですね。
他の生徒よりも確かな夢があって、大人っぽい考えを持っているのかなとは思います。
でも、アプローチのしかたとかはストレート過ぎるくらいで、恋愛ごとにウブなのかなとも思います。
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――甲斐は意外と純粋?
純粋といえば純粋かもしれませんね。ちょっとヤキモチ焼きなところもあったり。
手順を知らなかったり経験が少なかったり、けっこう見た目とのギャップがあるかもしれません。
不器用なんだと思います。積極的な部分もありますが、それも不器用さの裏返しなのかもしれないですよね。
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――甲斐を演じる上で難しいところなどはありますか?
一貫して難しいですね。彼は見ての通り感情表現は豊かではないのですが、かといって心の揺らぎがないわけではないんですよ。そのさじ加減を意識して演じています。
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――不器用な甲斐は、意外に光一や一輝と近いキャラクターなのでしょうか?
そうかもしれません。ただ、光一たちにはやはり、子供の頃から摩央と一緒にいたのが大きいと思います。
意外に女性と接している期間が長かったわけですよね。
でも、甲斐に関してはそういった存在がなかったような印象があります。
彼の過去というのはまだわからないので、あくまで僕の深読みですが。
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――第5話の見どころを教えてください。
そんなわけで甲斐もがんばって、かたちの上ではデートまでこぎつけました。デートという単語は出てこないですが。他のキャラクターたちの恋愛模様の中では、一番順調に進めさせていただいております。そういう意味では甲斐の積極的な部分が実を結びましたが、まだ第5話という若い話数なんですよね。ここでピークを迎えてしまったら、あとで大変なことになるのかもしれないとも思ってしまいます(笑)。
甲斐は、最初は言葉足らずな部分でミステリアスに見えましたし、摩央にとって思いがけない言動が魅力だったり、一途に映ったりしていたと思います。
でも、いったん付き合い出すとまた話は別じゃないですか。甲斐と摩央はけっこう真逆なところがあって、だからこそうまくいくかもしれないし、そうならないかもしれない。
どうにでも考えられるだけにちょっと不安ですね。これも深読みですが。
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――櫻井さんの高校時代はどんな生徒でしたか?
いやもう地味な青春でした(笑)。普通の生徒で、男子高なので浮いた話題もなかったんですよ。物事に打ち込んだり、そうした意欲もなくて熱心になれないタイプなんです。
『キミキス』のような高校生活はちょっといいなあとも思いますけど、やり直したいとまでは思わないんですよ。
別に女の子が嫌いなわけじゃないですよ?(笑)。とにかくあの頃は、日々淡々と学校生活を過ごしていたって感じですね。仲の良い男友達みんなで、ゲームセンターとかに遊びにいってた感じです。
一緒にいった友達のせいで、ボウリング場が2箇所ほど出入り禁止になったりとか(笑)。 |
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――それはあまり淡々としていない気が……それではファンの方にメッセージをお願いします。
高校生の恋愛を描いた作品ですが、あまりキャッキャッした浮ついたものではなく、落ち着いた子たちのお話になっていると思います。
もちろんまだ話数が若いので、これから波瀾があるのかもしれません。
自分の青春時代と照らしあわせたり、タイムリーに高校時代を過ごしている方は色々ツッコみながら、その人その人の見方で楽しんでいただければと思います。
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